君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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<エルフの血を受け継ぐ娘か>


翼竜の鼻先に触れた指先から声が流れ込んできた。ヴイーヴルを見上げればキラキラとしたガーネットの瞳と視線が交わる。


---私がエルフの血を引いてるのがわかるの?


<あぁ、わかる>


言葉にしていないのにヴイーヴルに伝わったらしい・・・


<エルフの血を引く者に会うのは久しいな>


---この大陸でエルフの血を引いているのは、もう私しかいないと思う


<そうか・・・最後の>


目を細めたような気がしたヴイーヴルに ただ微笑しか返せなかった


<エルフの血は貴重だ その血を狙って来る者は必ず現れる>


父と母に言われた事と同じ言葉を口にするヴイーヴル


<隠し通せ その力は争いの種になる>


争いの種・・・私がここに居る事でロック達に危害が及ぶ?

そんな事はさせられない。


---えぇ。


<もし、我が主に危害が及ぶような事があれば・・・>


---心配しないで?危害が及ぶ その前に・・・



























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