君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
---
-----
-------



目の前のヴイーヴルとフローラは微動だにせず只、見詰め合っていた。


時折、ヴイーヴルが目を細めたり、フローラが微笑んでいるところを見るとテレパシーで会話をしているのかもしれない。


「姫さん、ヴイーヴルと話してんのか・・・?」



「・・・・・」



何の話をしているのかはわからなかったが、最後にヴイーヴルに見せたフローラの辛そうな笑顔が気になった・・・。



「俺、ヴイーヴルが人に触らせるの初めて見たんだけど」


「俺だって初めてだ」


きっと普通の人間なら触れた瞬間にヴイーヴルに消されている。
それをしなかったヴイーヴルにはフローラが何者なのかわかっているのかもしれない。




「王子の事と言いヴイーヴルの事と言い、姫さんには驚かされてばかりだな」






< 130 / 393 >

この作品をシェア

pagetop