君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
---
-----
-------
・・・バサッ
ヴイーヴルの後からヴァイスのワイバーンが飛んで来る
≪神の森≫の黒い霧まで、もう少し。
先程よりも更に冷たい風に眉を顰めフローラを引き寄せると、それに気が付いたフローラが俺を見て微笑む。
邪悪な気と言っていたフローラの言葉が頭に過ぎる。
「フローラ、この先に黒い霧がある。騎士団の話では、ゆっくりと広がって移動し始めていて霧が通り過ぎた後は木々が枯れているらしい」
「木々が枯れている?」
「あれだ」
見下ろせば黒い霧が広がっていた。
「これが・・・」
初めて見る黒い霧にフローラは言葉が詰まる。
「かなり大きくなっているな」
・・・バサッ
「何か・・・広がるのが早過ぎじゃないか?」
後ろを飛んでいたヴァイスが隣に来て霧を見ながら聞いてくる。
確かに昨日まで動かなかった霧は今日になっていきなり活発になった。
5メートル幅くらいだったのに、今は20メートルに届きそうな勢いだ
「この黒い霧・・・森の生命力を吸い取ってる」
-----
-------
・・・バサッ
ヴイーヴルの後からヴァイスのワイバーンが飛んで来る
≪神の森≫の黒い霧まで、もう少し。
先程よりも更に冷たい風に眉を顰めフローラを引き寄せると、それに気が付いたフローラが俺を見て微笑む。
邪悪な気と言っていたフローラの言葉が頭に過ぎる。
「フローラ、この先に黒い霧がある。騎士団の話では、ゆっくりと広がって移動し始めていて霧が通り過ぎた後は木々が枯れているらしい」
「木々が枯れている?」
「あれだ」
見下ろせば黒い霧が広がっていた。
「これが・・・」
初めて見る黒い霧にフローラは言葉が詰まる。
「かなり大きくなっているな」
・・・バサッ
「何か・・・広がるのが早過ぎじゃないか?」
後ろを飛んでいたヴァイスが隣に来て霧を見ながら聞いてくる。
確かに昨日まで動かなかった霧は今日になっていきなり活発になった。
5メートル幅くらいだったのに、今は20メートルに届きそうな勢いだ
「この黒い霧・・・森の生命力を吸い取ってる」