君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
---
-----
-------


吃驚し過ぎて体中の毛穴が全部開いちまったんじゃないか!?

ヴイーヴルの上で王子の隣にいた姫さんが突然、飛び降りた



「・・・っ、フローラ!!!」「姫さんっっ!!!」



叫んだが落下している姫さんに届くはずもなく。
助ける為にワイバーンを操ろうとすれば、姫さんの周辺に強力な風が巻き起こる


「なっ、何だっ!?」


その風は姫さんを包み込んで、ゆっくり地上へと進んで

落下したはずなのに地上に衝撃音も聞こえない。


「フローラの力だ」


「えっ?」


---あれがお姫さんの力・・・?


でも、あれは魔法じゃない。じゃあ何だ?

疑問だらけで王子を仰ぎ見れば 冷静に姫さんの降りて行った場所を目で追っている。



「お姫さんの力って・・・一体何者なんだよ?」



俺が疑問をぶつけてみれば、少し考えて口を開いた


「精霊使い」


「精霊使いっ!?」



精霊使い・・・ただの伝説上の人物なんじゃないのか!?
名前くらいなら誰でも知っているが古文書にだって遥か古の時代にいたとしか書かれてないぞ?
実際に大陸で精霊使いに会った事はないし、現在でもいるなんて聞いた事もなかった。



「誰にも言うなよ」



そう言い残してヴイーヴルを急降下させた王子





< 134 / 393 >

この作品をシェア

pagetop