君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


「ロック、ヴァイス様・・・」


王子の腕の中にいるお姫さん。

うーん・・・この美少女が精霊使い?見えねぇ・・・
精霊使いってーと怪しいローブを被った痩せっぽっちの男ってのが俺のイメージ

あくまでもイメージね。



「フローラならこの森を蘇らせる事が出来るって、どうするつもりだ?」



---えっ!?


お姫さんならこの森を蘇らせる事が出来るって?そんな事言ったの?


「私には、もう一つの力があるの」


「もう一つの力って・・・精霊を使える他にも何かあんのっ?」


微笑んでコクリと頷く姫さん


「でも、その前に・・・あれ」


---ん?何だ?



お姫さんが指す指先を視線で追えば・・・黒焦げになった芝生の上に真っ赤な石が転がっていた。


「王子、これって・・・」


「魔法石だな」


---やっぱり。


こんな所に魔法石が転がっているなんて・・・石の持ち主は闇魔法を≪神の森≫にかけた犯人に間違いない。
この石を城に持って帰って調べれば犯人が誰かわかるかもしれないな。

魔法石は術者の力を強力にする事が出来る。ここに魔法石があるという事は術者の力を魔法石を通して放出して黒い霧を出現させた。姫さんの言う通り≪神の森≫の生命力を吸い取っていたのだとしたら・・・その生命力を何処に送ったんだ?











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