君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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「ヴァイス、取り敢えず魔法石を魔法封じの袋に入れて城に持って帰れ」


「はいはい」


ヴァイスは胸ポケットから袋を取り出して、魔法石を入れた。


「これで魔法石は大丈夫だな」


「・・・・・」


ヴァイスの一言にハッとした

先程の会話を魔法石の持ち主に聞かれたかも・・・


魔法石は術者の力を遠くの場所で使う事が出来るが、術者が魔法石を置いた周辺の音を聞き取る事も出来る。


---ヤバイ・・・


精霊使いがいる事と、フローラの名前を知られたかもしれない



「早く帰った方が良さそうだ」


「直ぐに終わるからっ!」



フローラは慌てて俺の腕からするりと抜け出して、枯れた木々の前に進んでいく



すぅーっと息を吸って歌い始めたフローラ。


それを見ていた俺とヴァイスは唖然とする事しか出来なかった



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