君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

フローラが歌い始めれば、あっと言う間に枯れた木々に新芽が出始める。茶色に変色した芝生は青々とした色に変わり周辺には花が咲き始めた・・・


「王子、これ・・・」



「・・・凄いな」



あれだけ酷かった≪神の森≫は元通り以上の復活を遂げた

花なんて咲いていなかった森に花を咲かせたフローラが歌い終えて・・・


「待っててくれてありがとう」


元通り生命力溢れる≪神の森≫を眺めていたフローラがゆっくりと踵を返して歩いて来た。



「急いで帰るぞ」



頷くフローラの肩を引き寄せ、少しでも早く帰る為にヴイーヴルまでの距離を足早で帰る。



背中に乗せる時、フローラはビクッと体を跳ね上げた。
彼女を見ればヴイーヴルと視線を合わせ口元をきゅっと結んだ後、苦笑いをして鼻先を撫でていた。


---またヴイーヴルと会話をしていたのか・・・?







「行くぞ」



「ラジャー♪」



フローラをヴイーヴルの背中に乗せて、ヴァイスと共に帰城を急いだ

















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