君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

・・・コンコン


俺は姫さんの部屋のドアをノックしていた。


「はい」


・・・カチャ


中から出てきたのは侍女のアリス。


「姫さんって今ヒマ?」


「フローラ様ならこれからお茶をお持ちしようとしていたところです」


「んじゃ、ちょっと姫さんに話があるんだけど・・・」


そう。王子に聞いてもあれ以上は何も教えてくれないのはわかっていたから直接、姫さんに聞きに来た。


「フローラ様にお聞きしてきますので少々、お待ち下さい」


「ほいほい」


一度、ドアを閉めたが直ぐに戻ってきたアリス。


「ヴァイス様、中へどうぞ。只今、ヴァイス様のお茶もご用意致しますので」


「ほんと?サンキュー♪」


アリスと入れ違いで部屋に入る。


「ごめんね?姫さん」


俺の姿を確認したお姫さんはにっこり笑って出迎えてくれた。


「いいえ。私に聞きたい事があるのでしょう?」






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