君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


姫さんは俺が聞きたかった事を全部教えてくれた。

姫さんのずっーーーーと前のご先祖様がエルフの血を引いていて、姫さん自身は不老不死でもなければ妖精でもない。
精霊使いになれるのはエルフの血を引く者だけだという事。


「姫さん、教えてくれてサンキュー」


これで、殆どの事には理解できた。あと一つを除いては・・・・


「結局、姫さんは人間なのか?」


人間と混じってるからエルフの血は薄くなっているんだろうけど、精霊を操ったり植物を成長させたり普通の人間に出来る事じゃない。


「私は・・・」


・・・ガチャ


姫さんが答える前にいきなり開いた扉。
ノックもしないで姫さんの部屋に入ってこれるのなんて1人しかいない


「ここで何してる」


怖いくらい低い声が部屋に響いた


声の主は、予想通り氷の王子。

今の表情を見れば納得の別名だな。名付けたヤツは天才だなんて暢気に考えてたら
俺の目の前で立ち止まり睨みを利かせるこのお方。


「何でそんなにご立腹?」


何でなんて聞かなくてもわかるんだけど、一応ね?







< 143 / 393 >

この作品をシェア

pagetop