君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


「何でここにお前が居るんだ」


---やっぱりね。


俺と姫さんは対面のソファーに座って話をしていた。
そんな俺から姫さんを隠すように立つ王子は独占欲剥き出しで・・・


「王子がちゃんと説明してくれないから姫さんに直接聞きに来たんでしょうが」


「勝手に部屋に入るな」


「勝手に入ってねぇーよ ちゃんとアリスが居る時に姫さんに許可もらって入ったよっ!」


---無断で入ったら、それこそ殺されるっ!


「・・・チッ」


お美しい王子の口から舌打ちが聞こえた。俺に・・・?



・・・コンコン


「入れ」


姫さんの部屋なのに王子が答えた


・・・カチャ


「お茶をお持ち致しました」


入って来たのはお茶の用意をしに行っていたアリス
持っていたトレーの上にはティーポットとクッキーが見えた



「アリス ありがとう」


姫さんがお礼を言えば、にっこり笑ってポットの紅茶をティーカップに注いでいく



< 144 / 393 >

この作品をシェア

pagetop