君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「ロック様が、城下で娘と会ってたんですか・・?」
---また、その話に戻るのか・・・
根掘り葉掘り聞かれるのも面倒だった俺は、壁に掛けてあった長剣を手に取って窓へ歩いて行く。
「お~い。何処に行っちまうの~? 話はまだ途中でしょうが!」
窓に手を掛けて振り返り、ルイスと視線を合わせる。
「後は、そいつに聞け。俺は、鍛錬場に行って来る」
答えを待たずに窓を開け放ち、そこから飛び降りた。
「ここ5階だよ~? ドアから出て行こうよ。お行儀悪いぞ!」
バルコニーから覗き込みながら、大声を上げるヴァイスに
「ところでヴァイス。今の話、詳しく聞かせて頂けますね?」
ズイッと迫るルイス。
「も・ち・ろ・ん♪」
にやりと楽しげに笑みを浮かべると、ルイスの肩を組んでソファーへと向かう。
その後、この2人が俺の話しで盛り上がってたのは言うまでもない・・・