君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)



「ロ、ロック様?」


通り過ぎる時にソフィに声を掛けられたが、それどころではなく無視。

席に近付けば近付くほどフローラの顔色が悪い事がわかる


「フローラ」


余程、気分が悪かったのか俺が席の後ろに来ても気付かなかったから声を掛けた



「・・っ・・ロック」



俺に気が付いたフローラは俯いていた顔をバッと上げて俺を見る



「どうした?」



「・・・あ」



さっきまでは俯いていたからあまりわからなかったが顔を上げたフローラの顔色は真っ青だった。



「立てるか?」



「はい・・・」



返事をして立ち上がったがフラフラしていて危ないフローラを抱き上げた



「ロックっ!私、歩けるよっ!」



「顔色が真っ青だぞ?無理しなくていいから大人しくしてろ」



俺の言葉を聞いたフローラは、大人しく凭れてきた。それを見てから父上の席まで歩き出す。









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