君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


「父上、フローラの体調が優れませんのでお先に失礼致します」



「フローラは大丈夫なのか?」



腕の中のフローラは益々、具合が悪くなっているのか瞼を閉じたままで時折、睫毛を震わせている



「心配なので、ルイスを呼びます」



「そうか。大事にな」



「失礼致します」



心配そうにフローラを見ていた父上に挨拶をして部屋を後にした




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「気持ち悪いのか?」


声を掛けるが微かに首を横に振るだけだった。

部屋までの道程を、腕の中でぐったりしているフローラを気にしながら進む


席に着いて暫くは普通だった筈。父上との会話を終えてフローラを見た時には既に俯いていた。
その短時間の間に何があった?


フローラと話していたのはソフィの友人2人。
あの女達に何かされた・・・?



「おぉ~い!王子っ!!」


後ろからヴァイスの叫び声が聞こえた・・・が気にすることなく足は止めない


「ちょ、ちょっと~!?」

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