君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

夢の中で会いましょう







あれから3ヶ月が経った・・・


---やっぱり、ヴァイスに言うんじゃなかった!!!


俺はヴァイスにフローラの事を話してしまった事と、ルイスへの説明をヴァイスに任せてしまった事を後悔していた。

大の女嫌いで知られている俺とフローラの話は瞬く間に城内に広がり、父上の耳にまでも入ってしまっていた。

それも、かなり大袈裟に・・・


「はぁ・・・」


あれから父上や弟のニコル、妹のパール、その他諸々の者達に聞かれまくっていた俺は、精神的に疲れきっていた。


今も食事を摂りながら、何故か隣に座っているヴァイスがフローラの話を振ってくる。


---何で、コイツが一緒に食ってんだよ!!!


「なぁなぁ~? あれから会いに行ってねぇの?」


ヴァイスを無視をして食事を続けていれば、周りからの視線が気になってくる。


チラリと見回してみれば・・・

皆して聞き耳を立てて、こちらを窺っていた。


「・・・煩い」


ジロリとヴァイスを睨み付けてからパンを口に運ぶ。





< 16 / 393 >

この作品をシェア

pagetop