君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
夢の中で会いましょう
◇
あれから3ヶ月が経った・・・
---やっぱり、ヴァイスに言うんじゃなかった!!!
俺はヴァイスにフローラの事を話してしまった事と、ルイスへの説明をヴァイスに任せてしまった事を後悔していた。
大の女嫌いで知られている俺とフローラの話は瞬く間に城内に広がり、父上の耳にまでも入ってしまっていた。
それも、かなり大袈裟に・・・
「はぁ・・・」
あれから父上や弟のニコル、妹のパール、その他諸々の者達に聞かれまくっていた俺は、精神的に疲れきっていた。
今も食事を摂りながら、何故か隣に座っているヴァイスがフローラの話を振ってくる。
---何で、コイツが一緒に食ってんだよ!!!
「なぁなぁ~? あれから会いに行ってねぇの?」
ヴァイスを無視をして食事を続けていれば、周りからの視線が気になってくる。
チラリと見回してみれば・・・
皆して聞き耳を立てて、こちらを窺っていた。
「・・・煩い」
ジロリとヴァイスを睨み付けてからパンを口に運ぶ。