君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「あ~ 確かにそうだねぇ」
---そうだよ。あのニコル王子が姫さんに手を出さない訳がねぇっ!
「何とか策を練らねば・・・」
あの王子に何の策を練ると?女の匂いを嗅ぎ分けて何処にでも出没するアイツに首輪でもつけておくか?
「王子に言ったら姫さんを監禁しそうで怖いわ」
俺の口から「監禁」と言う単語を聞いたルイスは頬をピクピクと引き攣らせたが
「その方が安全かもしれませんね・・・」
他に策が思い浮かばなかったらしい・・・
確かにね?あのニコルに首輪をつけておくよりも現実的だよ?
でも、そうすると必然的に王子も一緒にどっかに篭るって事でしょ?
で・も・ね?
「その間は誰が王子の仕事すんのさ・・・?」
書類の確認は王子がやるとして、他の騎士団の仕事は?黒い霧の事だって根本的には解決してないのに?俺、これ以上仕事が増えたらグレるよ?
「・・・」
無言で俺を見るルイスに文句を言えば
「何だよ その目はっ!」
「あなたしかいないじゃないですか」
至極、当たり前のように返ってきたお言葉