君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
もう言い返す気力もない俺は2人分の料理が乗った方の皿を王子に手渡す
「んじゃ、また明日・・・」
皿を手にした王子に挨拶して踵を返したのに・・・
「待て」
王子に呼び止められた
「な~に?」
---まだ何かあるの・・・?
「ソフィの友人とかいう女2人に監視を付けろ」
---あぁ、姫さんの事ね。
「それなら既にレイに命令して騎士を付けてるよ~」
「ソフィにもだ」
「えっ?ソフィも?」
だって、あの天然ちゃんは王子の従兄妹殿でしょ?
「あぁ」
まぁ、王子のご命令だから監視でも何でも付けるけどさぁ・・・いいの?
「責任は俺が取る」
鋭い碧の眼光が俺を見据える。
この揺るぎ無い自信を持っている時の王子の洞察力は鋭くて。
何か確信があるんだろう
「了~解!」と口角を上げて俺は再び踵を返して歩き出した。
1人分の夜食を持って・・・
「あ~ぁ。今日も長い1日になりそうだ」