君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)






「疲れた・・・」


自分の部屋に戻って、力無くベッドに倒れ込んだ。

ここ最近は噂の事もあって、視線が気になる。

精神的に疲れているからなのか、やたらと甘い物が欲しくなるこの頃。


---また、あの焼き菓子が食いたいな・・・


なんて考えながらフローラを思い出していた。

そう言えば・・・

焼き菓子と一緒に包みに入っていた飴を思い出し、ベッドの隣にある引き出しからそれを取り出してみる。

手にしたそれは、とても綺麗なアクアマリンの色をした宝石のような飴玉だった。


---フローラの瞳と同じ色だな・・・


ボーっと、そんな事を思いながら口に放り込んだ。


---甘い・・・


口に入れた飴玉は、とても甘くて体の力が抜けていく・・・

リラックスして横になっていたからか、瞼が重くなってきた。


---眠いな


ウトウトしていれば、不意に喉奥に転がってきた飴玉。

条件反射のように喉を嚥下してしまう。

次の瞬間には、ごくりと喉が鳴った。


---あ、飴玉飲み込んじまった・・・


そう思うのに、どうしても瞼に力が入らず、そのまま意識を手放した。



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