君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


「フローラ」


もう一度、体を揺すりながら声をかけると


「う・・・?」


白金色の長い睫毛が震えて薄らと瞼が開いてくると

まだ微睡みの中にいる水色の瞳はゆらゆらと揺らめいていて

どうしようもなく その瞳に惹かれて今日も朝からその距離を縮めた。

昨日も思ったが、フローラの唇は甘くて・・・甘党の俺には癖になりそうな味



寝起きでキスされたフローラは驚いたのか、目を何度か瞬きした後に


「んん~っ!」


完全に目を覚ましたようだ。


「おはよう」


ちゅっと音を立てて唇を離して挨拶をすると


「・・お、おはよ?」


顔を真っ赤にして 何故か疑問系で挨拶を返してくる


「どうした?」


「何でキスしてるの・・・」


「したかったから」


「したかったから・・・って」


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