君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「明日、ニコルは何時頃帰って来る」
監禁は無理でも出来るだけアイツには会わせたくない
「時間は書いてなかったがニコルの事だから、早ければ朝食の時間にでも帰って来るんじゃねぇの?」
「そんなに早くお帰りになりますかね?」
「お前はニコルを全くわかっちゃいねぇな。アイツの今回の目的は姫さんに会う事だぜ?絶対すっ飛んで帰って来るぞ」
「チッ」
ヴァイスの言葉を聞いて思わず舌打ちが出た
「あの・・・ニコル様ってロックの弟さんでしょ?」
腕の中で大人しくしていたフローラが発した言葉に疑問を抱く
「え、姫さんニコルの事知ってんの?」
「お名前だけですけど・・・以前、パール様達がお話していたので」
---なるほどね。
「じゃあ、その時にニコル王子の噂って聞いた?」
「噂ですか?いいえ・・・でも」
「でも?」
何か言いたそうなフローラを促せば
「監禁しなきゃいけない程の方なの?ニコル様って」
---ニコルを監禁・・・?
「「「・・・・・」」」
なんだか見当違いな事を考えているフローラは
まさか自分が監禁されそうになっているとは思ってもいない。