君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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只今、早朝6時・・・




「ただいま」


後ろに騎士を10人従えて 災いの種が帰ってきやがった・・・


「随分、早い時間にお帰りだねぇ?」


嫌味を込めて言ったのに


「早く、皆に会いたくてさ♪」


爽やかな笑顔で応えたニコル王子。
ちょっと癖のある金髪を搔き上げる仕草は早朝にも拘らずフェロモン全開で。
ブルーの瞳は何かを探っているのか怪しく光っているように見える


「こんな早い時間に帰って来ても誰も部屋から出て来ないでしょ~が」


「でも朝食の時間には間に合っただろう?」


げっ!皆と一緒に食事するつもりか?

王子達に知らせなきゃなんねぇな・・・


「だったら、昨日の夜にでも連絡くれりゃあいいのに。料理長に1人分多く頼まなきゃなんねぇだろ?」


「あれ?料理長には今日の朝食から頼むって伝えてある筈だよ?」


---コイツ!わざとこっちに伝えなかったなっ!


「何でそんなに慌てて帰って来た?」


コイツに下手な策は通じないから直球で聞く


「何かさぁ、信じられないような噂を耳にして急いで帰って来たんだよね」


やっぱりコイツの狙いは姫さんか・・・


「へぇ~」


「で、本当なの?その噂」


「それってどんな噂だよ?」




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