君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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---俺は夢を見ているのか?


「ここは・・・」


俺は、見た事がある丘の上に立っていた。


---確か、こっちに行けば・・・


記憶を辿りながら歩いて行けば


「あった・・・」


目の前には、フローラに手当てをしてもらった家が建っていた。

その周りには、今日も美しい花が咲いて風に揺れている。


---フローラは、居るのか?


俺らしくもなく、ドキドキしながら玄関のドアを軽く叩くが


「・・・・・」


暫く待ってみても、彼女が出てくる事はなかった。


---やっぱり居ないか・・・


辺りを見回してみれば、小川の近くで何かが飛んでいるのが見えて


---あれは・・・


引き寄せられるように近付いてみれば、思ったとおりフローラの友達のシルフだった。


「シルフ・・・」


突然、名前を呼ばれてビックリしたのか、シルフは慌てて飛び上がった後にゆっくりと戻ってきた。

俺を覚えているのか 周りをグルグル飛んで確認しているようだ・・・


「俺を、覚えているのか?」


言葉は発しないが、俺の質問に頷いたように見えた。


「今日は、フローラは居ないのか?」


彼女の事を聞くと、小川の上流を指差してクルクル回りながら飛んで行くシルフ。


俺は遅れないように、その後を追って歩き始めた・・・


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