君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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・・・ヴゥ--・・ン
鼓膜が震える感覚に薄らと瞼を上げる。
窓の外はまだ日が昇り始めたばかり。
「・・・帰って来たか」
壁に掛かる時計を見上げれば朝の6時を少し過ぎた頃。
アイツの事だから早ければ日付が変わる深夜にでも帰城しそうな予感に、城全体に侵入者を感知する魔法陣を仕込んでおいた。
この時間に帰って来たという事は朝食で顔を合わせる筈。
ふぅ・・・と息を吐いて、まだ夢の中に居る少女の寝顔を眺める。
腕を伸ばして髪を梳けばサラサラと絹糸のような手触り
指の間から零れ落ちる髪を一房掬って口付けた。
「・・・フローラ」
名前を呼んでみたが熟睡しているのか起きる様子はない。
その無防備な寝顔を見ながら
「部屋だな・・・」
誰にも届く事のない声が部屋に零れた。
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時計の針が7時になる少し前。
手で彼女の髪の感触を楽しんでいると
「・・・ん」
フローラの長い睫毛が震える。
薄らと見え始めたアクアマリンと視線を合わせる前に今度は自分の瞼を閉じた。
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・・・ヴゥ--・・ン
鼓膜が震える感覚に薄らと瞼を上げる。
窓の外はまだ日が昇り始めたばかり。
「・・・帰って来たか」
壁に掛かる時計を見上げれば朝の6時を少し過ぎた頃。
アイツの事だから早ければ日付が変わる深夜にでも帰城しそうな予感に、城全体に侵入者を感知する魔法陣を仕込んでおいた。
この時間に帰って来たという事は朝食で顔を合わせる筈。
ふぅ・・・と息を吐いて、まだ夢の中に居る少女の寝顔を眺める。
腕を伸ばして髪を梳けばサラサラと絹糸のような手触り
指の間から零れ落ちる髪を一房掬って口付けた。
「・・・フローラ」
名前を呼んでみたが熟睡しているのか起きる様子はない。
その無防備な寝顔を見ながら
「部屋だな・・・」
誰にも届く事のない声が部屋に零れた。
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時計の針が7時になる少し前。
手で彼女の髪の感触を楽しんでいると
「・・・ん」
フローラの長い睫毛が震える。
薄らと見え始めたアクアマリンと視線を合わせる前に今度は自分の瞼を閉じた。