君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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「はぁ」と部屋の前で一度深呼吸をしてから扉を叩く


・・・コンコン


「入れ」


・・・カチャ


「おっはよ~ん」


ガラガラと食事用カートを押しながら入る俺。

部屋に入ればソファーに座るこの部屋の住人達が見えた


「おはようございます、ヴァイス様」


「おはよう姫さん。朝食持って来たよ~」


朝から最高の笑顔を頂いて癒された俺はルンルンで三人分の食事をテーブルに置いた。


「お前は、もう食ったんじゃないのか」


姫さんの隣で目を光らせている王子様


「摘む程度にしか食ってないから今から、朝食なの」


「・・・・・」


その眼は氷のように冷たい視線を投げ掛けてくる


「ヴァイス様は沢山食べるんですね」


「そうかな?」


俺の皿の料理を見て姫さんが目を見開いた。


「すごい・・・」


って言いながら、俺と王子のカップに紅茶を注いでくれる。

本来なら、ニコルが帰って来てるから皆で朝食ってところなんだけど・・・

姫さんを極力アイツに会わせたくない王子は朝食を部屋で取ると言ってきた。


---まぁ、当然だわな


この平穏な日が続けばいいのに・・・

「はぁ~・・・」今夜の事を考えると会場の雰囲気が想像出来て憂鬱だ。







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