君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

「そう言えば侍女はどうした?」


部屋にフローラしか居なかった事に違和感を覚えた。


「あ・・・このドレスを持って来てくれた後に他の人が手伝いに来るからって慌てて出て行っちゃったの。でも、誰も来ないからドレスに着替えてたらロックが入って来たからびっくりしちゃった」


「・・・・・」


---他の者だと?


おかしい。フローラには、あの侍女以外はつけていない。

まして着替えを他の者に手伝わせるわけがない。

もし、侍女が居ない時にニコルが部屋に来ていたら・・・

いや・・・侍女が居ないとわかっていて あの部屋にニコルが来たとしたら


「・・・っ!」


---アイツ・・・


「どうしたの?」


無意識にフローラの腰に回していた手に力が入っていたらしい。

俺の纏う気が変わったのに気が付いたのか心配そうに見上げてくる。


「何でもないよ」


心配させないように笑みを浮かべて返事をしたが、フローラの表情は変わらない。


---やはり・・・


「ロック?」


「・・・監禁」


「へっ?」


「このまま監禁するか・・・」


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