君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「父上」
「フローラもよく来たな。相変わらず美しいのう」
「陛下、私までお呼び頂きありがとうございます」
父上とフローラの会話を聞きながらニコルに視線を向ければ
フローラを見て目を見開いていた。
誰が見ても皆、同じ反応をするのはわかっていたがニコルまで同じとは・・・
「美しい・・・」
「ニコルお兄様にお話した通りでしょう?」
ニコルが呟いた言葉にパールが反応する。
「いや、これは話で聞いていた以上だよパール」
フローラから視線を外さずにパールと話しているニコルは
「初めまして。弟のニコルです」
フローラに にこりと微笑んで挨拶をした。
「あ、初めまして。フローラと申します」
フローラも挨拶を返したらニコルの手がフローラの細い指をそっと掴んだ。