君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
・・・バシッ
それを見た俺は次の瞬間にはニコルの手を振り払っていた。
「え・・・?」
ニコルは何が起きたのかわからなかったのか払われた自分の手を見つめていた。
「あ・・・」と後ろでヴァイスの声が漏れたが気にしない。
「フローラに触るな」
コイツの女にする挨拶は手をとった後に指に軽く口付ける。
それを知っていて許す事など出来ない。
父上やパール達は俺の行動に呆気にとられていたが
「パールに聞いていたけど兄さんが こんなに独占欲剥き出しにするなんて」
ニコルの言葉に父上も目を丸くして頷いていたが「ロックの意外な一面が見れて嬉しいぞ?」と笑っていた。
ニコルも父上達がいるからか、それ以上の接触はしてこなかった。
挨拶も終わって、そろそろ一度席に着こうかとテーブルを見れば今夜も俺とフローラの席は離れていた。
「・・・チッ」
「王子~、今夜は姫さんの席の隣にレイが座るから」
「・・・・・」
レイが座ろうが同じ事。
フローラの反対の席には、この間のライラとか言う女が座っていた。