君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「瞳が金色になって魔法の力が強くなったと思ったら、いきなり飛び出して行こうとするんだもの」
「あぁ、悪い。驚かせたな・・」
安心させるように、もう一度強く抱きしめる。
「もう、大丈夫だ」と口角を上げれば、ホッとしたように微笑む。
「びっくりしたよ?無表情になっちゃうんだもの」
「いやいや、姫さん?王子は無表情が普通だから!」
横からヴァイスが口を挟んでくる。
---そういえばコイツも居たんだっけ・・・
「それよりも。王子が一人で乗り込んでどうするんだよ!竜騎士団だっているんだからさぁ」
「準備をしている間に逃げるかもしれないだろ」
折角、探し出したのに見失ったら次はいつ出てくるのかわからない。
今のうちに潰しておこうと思ったのに・・・
「あ・・・それなら多分、大丈夫だよ」
フローラの言葉に疑問が浮かぶ。
「何故わかる?」
疑問を口にすれば
「あの男達は、此処に向かっているって言ってたから・・・」
「は?」