君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


「だ、誰が言ってたの!?」


ヴァイスも驚いて聞き返す。


「ライラさんが、あの男が私の居場所を知っていて向かっているって」


「まだ探していたと言うのか?」


「私が姿を消してからも、ずっと探していたって。それと、このお城に密偵が何人もいるって言ってた・・・」


「はぁ!?密偵!??」


「ヴァイス」


デカイ声を出しているコイツを一睨みすれば


「あ、すんません」と大人しくなる。

いくら人払いをしてあると言っても密偵がいるとあっては用心に越したことはない。


「何でライラとかいう女が、そんな事を知っているんだ?」


その女も密偵なんじゃないのか?


「ライラさんは、あの男の事が好きだって言ってた。だから、執着している私に会わせたくないって・・・あと7日くらいで到着するって」


---本当に全部信用して良いのか・・・


「あと7日かぁ・・・それも気になるけど、密偵が何人も居るって事の方がびっくりなんだけど?」


そう、密偵が潜入しているという事は此処も安心できないという事。

その密偵の割り出しも急いでしないと俺達の行動が筒抜けになる。
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