君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「もうすぐ目が覚めるのかな? 体が薄くなってきてる」
俺の体を、上から下まで眺めると
「夢から覚めれば、体も軽くなっているはずよ」
にこりと、笑顔を見せたフローラ。
段々と薄くなって行く自分の体を確認しながら
「また、此処で会えるか?」
彼女に、また会いたいと思っていた俺。
「もちろん」
それに、笑顔で答えてくれたフローラに安堵しながら注文をつければ
「今度は家に居てくれよ? もう、何度もこんな距離を歩きたくないからな」
「ふふっ」
楽しそうな笑い声が返ってくる。
「笑い事じゃない」
「了解! 次からは、家でお茶の用意して待ってるわ」
フローラの最後の言葉を夢見心地に聞きながら、ゆっくりと意識が途絶えていった・・・