君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)






チュンチュンと、小鳥の囀りが耳に届いて目を覚ました。


---もう、朝か・・・?


今まで見ていた夢を思い出しながら窓の外を眺めれば、ありえないほどに昇っている朝日。

慌てて時計を見て飛び起きた。


「・・・7時!?」


---やばい・・・寝過ごした!


ベッドから立ち上がると同時に、部屋をノックする音が聞こえてきた。


「入れ」


わかりきっている訪問者に、迷う事無く声を掛ければ


「はよ~ん!」


暢気な挨拶と共に、姿を見せたヴァイス。


「お~い。人の顔見て、そんなに嫌そうな顔するんじゃないよ~」


失礼でしょうがっ!! とか言いながら、ソファーにドカリと座ると


「え? 今、起きたのか!?」


俺の服装を見て、目を見開いて驚きの声を上げた。


「だったら何だ? 寝坊したんだよ」


「はっ!? お前が寝坊!?」


心底、信じられないって顔で俺を見るヴァイスに答えれば


「あぁ。俺だって寝坊くらいするさ」


「いやいや・・・有り得ないから! だってお前、不眠症じゃん!!!」


手をブンブン振りながらオーバーリアクションで答えるコイツ。


---朝から煩い・・・


服に着替えながら、盛大な舌打ちをすれば


「な~んか、最近の王子様は有り得ない事続きでビックリなんですけど~?」


頬を引き攣らせながら話すヴァイス。

そんなヴァイスの言葉を無視して、改めて体の状態を確かめれば、やっぱり体が軽く感じる。


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