君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「その男達のリーダーが赤髪だって言ってたような・・・」
うろ覚えなのかハッキリしないニコル。
「お前は、フローラが精霊使いだと何処で知った」
「僕が精霊使いの事を聞いたのも、その酒場だよ。近くの森に精霊使いが住んでいるんだって興奮気味に話してくれた村人がいたんだ」
「森に住んでいる?」
「うん。プラチナブロンドの長い髪と透き通るような水色の瞳をした美女で、見る者全てを魅了するって。流石に名前までは知られていなかったようだけど・・・」
それにしても腑に落ちない。
「お前は俺の相手がフローラだと知っていて早く帰ってきたんだろ」
「その話を耳にした後にフローラちゃんの事をパールとソフィから聞いてね。容姿の特徴を聞いたら、そのまんまなんだもの。まさかと思ったけど兄さんがその女性を連れ込んだなんて聞いたら居ても立ってもいられなくてね」
「城内も大騒ぎだったんだぜ?」
「だろうねぇ・・・あの兄さんを虜にした女性なんて。僕も早く会いたくて部屋に行ったりしたのに阻止されちゃうしさ」
「誰が会わせるか」