君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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俺とニコルは急かされて王子の部屋から出た。
すると、扉を閉めたのと同時に結界の効力が戻る。
---早業だなぁ・・・
「ねぇ、ヴァイス」
歩き出した俺に話しかけてくるニコル。
「何だ?」
返事を返せば
「兄さんって、いつもあんな感じなの?」
固く閉じられた扉を見ながら聞いてきた。
「姫さんの事を言ってんのなら、あれが普通だぞ」
「・・・本当に凄いね」
苦笑いするニコルと話をしながら西棟を出れば晩餐会が終わったホールでは、大勢の使用人達が後片付けをしていた。
忙しそうに駆け回る光景を見ながらホールの前を通り過ぎると
いきなりニコルが足を止めた。
「どうした?」
気になって声を掛ければ
「兄さんに言い忘れてた」
「何を?」
「3日後の星祭りの事」
「星祭り?」
3日後には国の行事である星祭りが開かれる。
年に一度、流星群が見られるこの日に豊穣の祈りを捧げて国の繁栄を願うのだ。
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俺とニコルは急かされて王子の部屋から出た。
すると、扉を閉めたのと同時に結界の効力が戻る。
---早業だなぁ・・・
「ねぇ、ヴァイス」
歩き出した俺に話しかけてくるニコル。
「何だ?」
返事を返せば
「兄さんって、いつもあんな感じなの?」
固く閉じられた扉を見ながら聞いてきた。
「姫さんの事を言ってんのなら、あれが普通だぞ」
「・・・本当に凄いね」
苦笑いするニコルと話をしながら西棟を出れば晩餐会が終わったホールでは、大勢の使用人達が後片付けをしていた。
忙しそうに駆け回る光景を見ながらホールの前を通り過ぎると
いきなりニコルが足を止めた。
「どうした?」
気になって声を掛ければ
「兄さんに言い忘れてた」
「何を?」
「3日後の星祭りの事」
「星祭り?」
3日後には国の行事である星祭りが開かれる。
年に一度、流星群が見られるこの日に豊穣の祈りを捧げて国の繁栄を願うのだ。