君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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あれからニコルが戻ってきたのは1時間後で。


「父上が用意したフローラちゃんの衣装は、やっぱり巫女用だったよ」


部屋に入って来るなり、そう言った。


「何で巫女の衣装を用意する必要があるんだよ?」


態々、用意するくらいなんだから意味のあるモノなんじゃねぇの?

ニコルを見れば何だか楽しそうで。


「うん、それなんだけど・・・」


一度、話を区切りチラリと王子に視線を向ける。

それに気付いた王子が


「何だ」


眉間に皺を寄せる。


「星祭りって巫女達が豊穣の祈りを捧げるでしょ?今年はパール達も巫女役で参加するからフローラちゃんも一緒にどうかって」


「は?」


王子が困惑の表情を見せる。


「パール嬢達?達って誰だよ?達って・・・」


複数いる事に疑問を口にすれば


「パールの他にはソフィやその友達らしいよ?」


ソフィにその友達っ!?


「おいおい、それって・・・」


王子の顔を見れば・・・怖っ!



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