君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
その日の夕刻、日が沈み始めた頃・・・
あの女が到着したらしいが部屋にいた俺達が会う事は無かった。
・・・コンコン
ホールで食事の準備が整った頃、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
結界を解くと、食事用のカートを押してヴァイスとルイスが入って来る。
「お待たせ~♪」
何故か、今日も4人分の食事がテーブルにセットされていて。
「・・・・・」
無言でテーブルの食事を見ていれば
「どうしたの?」
フローラが覗き込んできた。
「いや・・・」
何て言おうか考えていると、フローラが俺の視線の先を追う。
「・・・・?」
数回、瞬きをして俺と視線を合わせると
「皆で食事すると、賑やかで楽しいよね!」
眩しいくらいの笑顔で言われて
「あ・・・あぁ」
頷くしかなかった。
フローラに答えた瞬間「ぶっ!」っと吹き出す声が聞こえ、
視線を向ければ後ろを向いて肩を震わせている二人の姿。
俺の視線に気が付くと顔を引き攣らせながらテーブルに移動するヴァイス。
結局、今日も4人で賑やかな食事をする事になった・・・・・