君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
まさか、フローラからされるとは・・・
「い、嫌だった・・・?」
固まった俺を上目遣いで見てくる瞳が不安そうに揺れているから、
それを払拭するように柔らかな唇を塞いだ。
「───っん」
漏れでた吐息に煽られて、薄く開いた唇に舌を差し込めば、
ぴくりと反応するフローラの体。
その反応を楽しみながら、口付けを深くしていく。
甘い甘いそれを堪能していれば、服の袖をぐいぐいと引っ張る華奢な手。
薄く目を開けば、睫毛を震わせて苦しそうな表情をしているフローラが映った。
名残惜しくなりながらも、ゆっくりと唇を離せば
「───・・・っ、はぁっ」
肩で息をしながら空気を吸い込むフローラ。
ぐったりと、俺の胸に頭を預けている彼女に
「嫌じゃない」
落ち着いてきた頃、背中を擦りながら、そう言えば
「え・・・?」
預けていた頭を持ち上げて俺を見上げてくる。
「嫌な訳が無いだろう?君からされたのは初めてだし」
もう一度、はっきりと伝えれば瞳を潤ませていたフローラの顔はみるみる真っ赤になる。
何かを言いたいのか、口をパクパクさせて金魚みたいだ。