君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
◇
部屋に戻った俺は、湯浴みを終えてソファーに凭れていた。
そこにノックも無しに、勢いよく扉を開けて入って来る侵入者が一人。
「俺を置いて行くなんて、酷いじゃないのよ~!」
静かな空間をぶち壊すのは、やっぱりコイツで。
ノックくらいしろよ!
「・・・煩ぇ」
「俺、もうちょっとで死ぬとこだったんだぞ~っ!!!」
それは、お前が余計な事を言うからだろうがっ!
「俺のせいじゃないだろ」
「幼馴染に対して酷くねぇ!?」
「だから、レイに白目むいてるって助言しておいてやっただろうが」
「・・・天国が見えかかったんだぞっ!」
「ほぅ。お前、天国に行けるのか。地獄じゃなくて良かったじゃないか」
「あ、悪魔だっ! 悪魔が此処にいらっしゃる~っ!!」
「煩い! お前一体、何しにここに来たんだ」
俺の言葉で、思い出したのか
「えっ? あぁ、そうだった~!」
手をポムッと叩いて一言。
「朝食の準備が出来てるってよ~」
先に言えよ・・・