君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

ロック



今日も普段と変わりなく公務を終わらせて、日付が変わるくらいの時刻に横になるが案の定眠れない。


「はぁ・・・」


---フローラの焼き菓子が食いたい。



ボーっと天井を眺めていたら、珍しく早くウトウトしてきてそのまま瞼を閉じた。

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---此処は・・・


見覚えのある風景に、懐かしさを感じる。

どうやら、俺の夢は数年振りに異界に繋がったらしい。

やっと繋がったその場所で、久しぶりにフローラに会えると思うと胸が高鳴る。

記憶を頼りに歩き出したが、フローラの家からはかなり離れていたようで。

早くフローラの姿を確認したくて、俺は走りだしていた。


「はぁっ、はぁっ・・・」


やっと辿り着いたその場所は・・・

確かにフローラの家だが、あまりの変わり様に驚きを隠せない。

家の周りに咲き乱れていた花は1輪も咲いていないし、家も使われていないのか廃屋のようになっていた。


取り敢えずドアをノックしてみたが、案の定、応答はない。


---何だ? 嫌な予感がする・・・


俺は周囲を見回して走り出していた。


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