君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


王子や二コルからだいぶ遅れた俺は、王子の部屋に向かった。

途中、廊下で警備中の騎士団員が目に付いて声をかける。


「おい、どうしたんだ?」


その様子は明らかに態度がおかしく、顔面蒼白。

何かに怯えているような表情で俺を見ると


「団長・・・」


「なんつー声出してるのよ・・・」


なんとも情けない声で俺を呼ぶ。

仮にもガーランドの竜騎士団だろ?


「んで、何があったわけ?」


その様子の原因を聞けば


「ロック様のご様子が・・・」


「あぁ、それね・・・」


原因は王子だったようで。

陛下にあんな事言われた直後だったから、余程怒り心頭だったんだろうな・・・と安易に想像出来た。


---こりゃ、急がないと俺置いていかれるかも・・・


団員に苦笑いだけ返して、俺も急いで王子の部屋に向かった。

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