君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「世界があの男の物に? そんな事、出来るわけないだろ」
アホらしい。
「「・・・・・」」
だが、そう思っていたのはどうやら俺だけだったらしく・・・
男に笑みを向けられた王子に視線を向ければ、顔を強張らせていて。
隣にいたニコルも動揺したように王子へと視線を向けていた。
「・・・え?」
普段、感情を表に出さない王子。
そんな顔を見たら、本当にあの男が世界を手に入れられると思っちまいそうになるじゃないか。
「クックックッ・・・」
喉に剣先を突きつけられたまま含み笑いをする男に近づいた王子は、睨みつけると静かに口を開く。
「エンシェント・ドラゴンか・・・」
「へぇ・・・世界を手に入れる方法を、あんたも知っていたのか。」