君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
目の前で、勝手に進んでいく二人の会話がイマイチ理解出来ない俺。
「ちょっと、待て。エンシェント・ドラゴンって……あの、エンシェント・ドラゴンか?」
二人の会話を遮って声を掛ければ
「あぁ、そうだ。その顔じゃあ、流石にお前は知らなかったみたいだな」
俺の言葉に答えたのは、王子ではなく男の方で。
「エンシェント・ドラゴンで世界が手に入るって? その鍵が姫さんって、どういう事だよ!?」
どうやら、本気で世界を手に入れる方法を知っていたらしい男に説明を求めれば
「ハッ! 姫さんだって? あの化け物は、あんた達の間じゃ姫扱いされているのか?」
姫さんを、化け物と言って笑い出した男。
「お前が、姫さんなんて呼んでるあの女はなぁ?
エンシェント・ドラゴンを従えるのに必要な力を持っている鍵なんだよ」
ヤバイと思って、男の口を塞ごうとしたが遅かった。