君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
「絶対ぇ似合うって!! そこら辺の女より、よっぽど美人なんじゃねぇ~の?」
素直に思っている事を伝えたのに
「ふっ、ふざけた事言わないで下さいよっ!!」
顔を真っ赤にして怒り出したレイ。
「別にふざけてねぇ~よ? お前、女顔だしさぁ・・・」
本当に。
化粧すれば、かなりの美人になる筈。
---ん? 女顔?
・・女・・・あっ! 閃いちゃった!
ニシシッと、ほくそ笑んでチラリと隣に目を向けると、俺を訝しげに見ているレイは・・・
「また何か、ろくでもない事を考えていますね?」
自分の身に危険を感じたのか、身構えてるし。
「そんな事ねぇよ。後でさぁ、ちょ~っと協力してくんねぇ?」
「絶っ対に、嫌ですっっ!!!」
---コイツ、全力で拒否しやがった・・・
「あなたの事だから、きっとロック様に何かしようとしていますよね?」
---あら・・・バレてる?
俺の考えを読んだのか、顔を引き攣らせるレイ。
「ロック様のお怒りを買うような事は、お止めください!! 我々の寿命が縮みます!!」
「またまたぁ~! 我が竜騎士団の騎士は、心臓に毛がボーボーだから大丈夫でしょ~が」
そう。厳つい騎士達は心臓どころか胸にも腕にも毛がボーボー・・・
---おえっ! 想像したら、持ち悪くなっちまったじゃね~のっ!!