君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)


妄想してたら、いつの間にやら目的地に到着。

取り敢えず、俺の悪戯は後回しにして。


「・・・あれか?」


視界の先に映る光景に、気を引き締める。


「はい」


レイが部屋に訪れたのは10分程前。

≪神の森≫の様子がおかしいと、俺の部屋に駆け込んできた。


≪神の森≫を見渡せる城の一角にやって来て様子を窺えば、森の一部に黒い霧が覆っているのが見える。


「何だ、あれは・・・」


初めて見るそれに顔を顰めた。


「おい! その後の様子は!?」


隣にいたレイが、見張りの騎士達に様子を聞きに行く。


「あれから、変わりありません。広がる様子もなさそうですが・・・」


「こんな事は、初めてなので・・・」


黒い霧に戸惑いを見せる騎士達に指示を出し、自分もやらなければならない事を整理する。


「近くで見ないと何とも言えないな・・・ワイバーンを出す」


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