君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
驚き過ぎて声が出なかった。
腕の中にフローラがいた事もビックリしたが・・・・
---何で・・・何で裸なんだっっ!?
フローラは、裸で俺の腕の中にいた。
視界に映る白い肌に、ごくりと喉が鳴る。
取り敢えず、捲ってしまったシーツを肩まで掛け直して沈黙すること数秒。
「この状況は、ヤバイよなぁ・・・?」
身動きが取れず、これからどうしようか?と考えていればコンコンと、ドアをノックする音が耳に届く。
ちらりともう一度、時計を確認して・・・
---あぁー、ヤバイ・・・絶っ対、アイツだ!!!
この時間、この部屋にやってくるのは一人しかいなくて。
この状況を目の当たりにしたヤツの反応なんて、手に取るように分かる。
心の中では動揺しているのに、腕の中のフローラをどうする事も出来ない。
そんな俺の気持ちなんて知る由もないヤツは。
返事もしていないのに、ガチャリとノブに手を掛けて勝手に扉を開けやがった。
---返事するまで入ってくるんじゃねぇよっ!!!