君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
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「んじゃ、先に入ってるぜ~」


今日の主役は後ろにいるお姫様。

パール嬢を連れて先にホールへ入る



「なぁ・・・今日の晩餐会は堅苦しくないって聞いてたけど・・」



ホールにいる顔触れを見れば堅苦しい感が満載なんだけど?


ガーランド王国の重鎮が軒並み顔を揃えて話し込んでて とてもじゃねぇけど気軽に声を掛ける事も出来ねぇ雰囲気を醸し出している。



「そうね・・・きっと皆、ロックお兄様のお相手が気になって仕方ないのよ」



確かに。今迄どんな美姫を紹介されてもアプローチされても完全無視を決め込んでいた王子だから。
きっと時期国王になるまでに何とか政略結婚に持ち込もうと考えていたに違いない


なんせ今、ホールにいる重鎮達の奥様方の目が怖い怖いっ!

自分トコの娘を何とか王宮に上げようと必死だからな・・・


「でも王子のお姫様が この雰囲気に耐えられりゃいいけどな・・・」



「きっと大丈夫よ!フローラ様の美しさを見て皆が腰を抜かすのが楽しみだわ!」


ふふふっと笑って次に入って来るであろう王子とお姫様が待つ扉へと視線を向けた








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