君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)
---
-----
--------



「あの女性には無関心だった王子が・・・この目で見ても信じられん」


お姫様を気遣う王子を見て陛下の目は点になってるぞ

まぁ、誰が見ても有り得ない光景にビックリするのも無理はねぇけど・・・


「お父様、間抜け顔になってますわよ」


「ん?そ、そうか?」


慌てて顔を元に戻す陛下は気さくで民にも とても人気がある

本当に・・・

何でこんなに人柄の良い陛下から あの氷の王子と言われる息子が育ったのか・・・



「では、そろそろ席に着きましょう?」



お嬢ちゃんに言われて 時計を見れば7時を過ぎていて少しづつ席に着く者もいる



「そうだな 陛下達が席に着かないと晩餐会が始まらない」


「では行くか・・・」



俺はパール嬢をエスコートして陛下の後に続いて席に向かう


チラリと王子を見れば お姫さんの腰に手を回し愛おしそうに見詰めて話を聞いていた


---お~お~ 幸せそうな顔しちゃって


幼馴染の俺だって無表情の顔しか見た事ないのに 何だよあの顔!
周りも驚き過ぎて固まっちまってるじゃんか!




< 94 / 393 >

この作品をシェア

pagetop