嘘つき彼氏 (完)







「あぁー くそっ!」





俺は近くにあった
ゴミ箱を力一杯蹴った






八つ当たりって分かってるけど…






自分が…情けなくて…
彩音のことを好きな男子にも
腹が立つし、前を歩いてる
この何でも見透かしたような顔の
女にだって





──────でも







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