温め直したら、甘くなりました
私の叫びは変態下着泥棒さんには届かなくって……
「や、だめ、そんな太いの……っ」
黒くて硬い異物が、私の中に埋め込まれていく。
「だめって……言ってるのに、あ」
こんなわけのわからない物を入れられて、それでも目の前の集が好きで。
この人になら何をされてもいいんだなって、ぼんやりとする意識の中で思った。
安西さんがくれたたくさんの衣装とそれに付随するさまざまな道具は、一晩では使い尽くせなかった。
でも、私たちは毎日一緒に眠ることのできる夫婦だ。
いつだって、したいときにそうすればいい。
もちろん思いやりは忘れたくないから、お互いに疲れているときはちゃんといたわり合って、明日の元気に繋げて。
今度は一日一日を、大切に過ごしたいと思う。
もしもまた二人の間が冷めてしまっても、集が頑張ってくれたこの日々のことを思い出せばきっと大丈夫。
集に翻弄されながらも、愛しくて大切なものに気付いた日々のことを。