温め直したら、甘くなりました
熱のせいよ……熱のせい。
だって、こんなに感じるなんて、おかしい。
「……茜。俺の言ったとおり。ここ、洪水」
ぴちぴちと魚が跳ねるみたいな音を立てて、集が私の中を指で弄ってる。
「んん、ん……あっ」
自分の中指を噛んで声を堪えていたのも限界が来てしまって、私は感じるままに声を上げる。
本当に、集の言った通りだった。
私の中から出たものはお尻の方までたくさん流れ出していて、シーツがひんやりと濡れているのを感じる。
身体も息も熱くて、意識が朦朧として……
だけど集のくれる快感だけには敏感な自分は、病気のくせになんてはしたないんだろう。
もう集が欲しくてたまらなくて、きっと私のそこは大きく口を開けてそれを待っていると言うのに……集は、こんなことを言う。
「さすがに最後までさせるのはな……」
「え……?」
「いや、挿れるのは作戦の最終段階まで取っておこうと思って。それに茜、熱で辛そうだし」
……ばか。
なによ最終段階って。このまま放っておかれる方がよっぽどつらいのに……