温め直したら、甘くなりました

「ば、馬鹿!俺は浮気などしてない!でも男なら反応するものだろう!たとえ好きな女でなくても」



……未遂で終わった。あんな女。浮気。男なら反応する。


私の中に、なんだかドロドロした感情が沸き起こる。



「そりゃ見た目は綺麗だったさ。でも俺に金を出させておいてさっさと帰るなんて、最低な女だと思わないか?」



――――金?


まさか……風俗?でも、さっき“あんな女と解ってたら会わなかった”と言ってた。

風俗なら、お店に行くって表現するわよね。

まさか……お金で女の子を買ったの?


次々と浮かぶ疑念を振り払うように、私は首を横に振る。


集に限って、そんなばかな……だってあんなに必死で私を振り向かせようと……

そこまで考えて、はっとする。


もしかして、私がいつまでも素直にならないから待ちくたびれたの?

それとも、ただ単に性欲が我慢できなかったとか?


どちらにしても、あの目がほかの女を映すのは嫌。あの手がほかの女に触れるのも嫌。


勝手にそんなことするなんて、許せない……

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