ユリアノート
翌日、さっそくにヨル大王の次男フジノ王子(マユ王子の弟)とアキの弟メシが邪馬台国への使者に任命されました。

メシは素直に命令を受け入れましたが、フジノ王子はこれを嫌がりました。

「なぜ、私がわざわざ邪馬台国まで行かねばならぬのですか? 兄上かアキが行けばよいではないですか?」
フジノ王子は超絶嫌がった。

「わかった。ならば、大王のワシが自ら邪馬台国に行こう」
とヨル大王が自薦した。

「いえ、ここは長男の私が行きます」
とマユ王子も自薦した。

「いえいえ。ここは邪馬台国に詳しい私、アキが参ります」
とアキも自薦した。

「や、やっぱり私が使者になります」
とフジノ王子が言った。


「どうぞ、どうぞ」
「どうぞ、どうぞ」
「どうぞ、どうぞ」


「ちょ、わしゃ、ダチョウの竜ちゃんか……」

フジノ王子とメシが邪馬台国に行くことになったのです。


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